コアさんの戯言

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第88回日本ダービー考察~別路線組~

ダービーウィークって特別だよね。

 

というわけで別路線組の有力馬から考察していきます。でも、データを駆使した理論的な考察というかはフィーリングが7割くらいです。

今回、別路線組からはディープ産駒が4頭出てきており、いずれも軽視できなさそうなのがダービーをより面白くしていると思います。それぞれまた違ったセールスポイントがあるのもまた魅力的。

 

 

サトノレイナス

14年ぶり牝馬の戴冠へ。国枝厩舎が「牡馬で獲れないなら牝馬で」と送り込んできた1頭ですね。

 

まず距離に関しては問題無いでしょう。阪神JF桜花賞を見ても距離が伸びて良い脚を出しています。阪神JFよりも桜花賞の方が後ろの競馬となっていますが、ここはラップを見れば明白。追走に苦労していたけど最後に一気にぶち抜いた、と聞けば昨年のスプリンターズステークスのグランアレグリアですね。個人的に桜花賞を後ろから差して勝ち負けの馬はオークスでも大丈夫だと思っているので、ダービーに来ても不安は無いです。

最近の牝馬は牡馬に交じっても怖気無いというかそういうイメージがありますけど、この時期に牡馬に交じるのはどうなのかなとは思います。その点は心配かな。

 

母バラダセールは南米血統ということで懸念すべきは早熟かどうか。全兄サトノフラッグもこの時期は強い姿を見せる事ができずに春を終えてしまいましたから心配なのは分かる。

 

輸送が無いのはプラス材料。鞍上はここまでの東京G1を完全連対のルメール騎手ですから注目は必至でしょう。

レース運びとしては、桜花賞よりも極端な位置取りにはならず、でもエフフォーリアよりも後ろでマークはしてきそう。エフフォーリアが早めに仕掛けて「やったか!?」の寸前、計ったように差してくるサトノレイナスルメール騎手は容易に想像できる。

 

大外枠となってしまい、またか…と思いますが、これはこれで味割り切って差して来れる分良いのではとも思いました。ルメール騎手ですし、道中は上手くやってくるとは思いますが、ばっさり消しも有りなんじゃないかなと思います。

 

余談

木曜日に見た夢で、馬郡からなんとか抜け出したエフフォーリアの外から追い込んできて全く並んでゴールイン!!した人馬です。どっちが勝ったかは知りません。

 

 

シャフリヤール

毎日杯組の1着馬。全兄に皐月賞アルアインを持ち、兄の雪辱を晴らすかに期待のかかるお馬さんです

 

アルアインのイメージもありますが、やはりジリジリと伸びる脚を使う印象です。外から一気に差し切るような大味の競馬をするディープ産駒では無いと思っています。

共同通信杯ではエフフォーリアと同じ上がり2位3着。位置取りの差と言ってしまえばそうですが、これは前にいて鋭い脚を使ったエフフォーリアを賞賛すべきでしょう。

毎日杯こそこの馬の持ち味が活きたレースに見えました。直線でのしぶとさをダービーでも発揮できれば、残ることは考えられるか。

 

ただ、東京2400mへの延長はどうですかね。私としては大箱の府中よりも阪神内回りや中山で厚く買いたいです。京都の外回りなんかもスピードに乗って最後まで粘れそうで買いたい。

でも、アルアインもダービーでは5着には来ていますし能力さえ足りていれば馬券内には…という気はします。馬体重がアルアインよりも軽いのは注目したいポイントで、シャフリヤールの方が終いの脚は鋭く使えそうです。

 

鞍上は乗り替わりとはなりますが、テン乗りではない点と元より福永騎手がダービーに出たいと思っていた馬ということなので懸念することも無いでしょう。共同通信杯を落とした以外の誤算は無いはず。

 

枠についてはすんなりと出たなりにポジション取れそうなところを引きましたね。内のヨーホーレイクとラーゴムよりは前に行くでしょう。タイムトゥヘヴン、バジオウの後ろの列辺りになりそうかな。良さそうですね。

 

 

グレートマジシャン

毎日杯2着馬。セントポーリア賞、毎日杯での上がり最速での走りはいずれもポテンシャルを感じさせるものでした。

 

セントポーリア賞ではスローとはいえ、後にプリンシパルSを勝つバジオウに2馬身と半馬身差、3着には5馬身と半馬身差の圧勝でした。近年の高速化もありますが、レースの時計も優秀でドゥラメンテの勝ち時計よりも速いです。

毎日杯では中団くらいから進めて追い込み届かずの2着でした。ダービー勝ち負けを期待している身としては、ここは差し切って欲しかった気もします。とはいえレースぶりを見ても距離延長は歓迎の部類でしょう。

 

血統に関しては、ドイツのオークスを勝った母方にサドラーズウェルズとモンズンが入っていてちょっと重めかなという気はします。ただ、昨年のサリオスやヴェルトライゼンデ、今年のNHKマイルカップ勝ち馬シュネルマイスターの母が同じくドイツでの活躍馬ですから、この重厚感はマイナスというわけでもなさそうです。むしろプラス?

一族を見ると3歳の春で仕上がる印象は受けませんね。伸びしろは十二分にあると思っているので、ここがゴールであって欲しくないというのが私の超個人的な意見です。古馬になってからでも強い姿は見られると思うので、現状のポテンシャルでどれだけ勝負できるか。

 

鞍上はルメール騎手からの乗り替わりの戸崎騎手。これについて自信をもってプラスとは言えませんが、極端なマイナスではないでしょう。戸崎騎手も近年では惜しいダービーが続きますので、魂の騎乗を期待したいですね。

 

外枠ですが、こちらも周りの馬を見るとポジション取れるのかなと思います。内のワンダフルタウンも外のタイトルホルダーも前に行くとは思うので、ステラヴェローチェとアドマイヤハダルに挟まれる感じで馬郡にいるかな。

 

 

レッドジェネシス

最終東上便とも言われる京都新聞杯からの勝ち馬ですね。しかし、キズナ京都新聞杯の勝ち方めちゃくちゃ強いですね。50mくらい一瞬の脚を使って交わして流すってヤバい。

 

さて、阪神2400mのゆきやなぎ賞では、道中でポジションを挙げて上がり最速を使っての1着と今回の鞍上共々に不気味な実績を持っていますね。後述する血統と合わせても良いポイントです。

京都新聞杯も前目で粘ったルペルカーリアをしっかりと捉えて勝ち切っていますから、相手に疑問は残ってもこれは素直に評価すべきでしょうか。長く良い脚を使える点と坂でもそれほど減速しているようには見えない点は注目したい。

 

血統は言わずと知れた実績のディープ×母父ストームキャット

過去に東京2400mではキズナ、ラヴズオンリーユーが勝ち星を上げ、ダノンキングリーはダービー2着、リアルスティールアユサンなども入着しています。母父ストームキャット系とすれば、カレンブーケドールも好走していますね。血統で推すならこの馬が1番手かなという気はしますまあ個人的に好きな馬が多いだけ。

 

3枠4番で鞍上はノリさんということでね。ゆきやなぎ賞を見れば枠を活かして先行。前目で粘ることも考えてはいそうですね。気持ち良く逃げるバスラットレオンを見つつの競馬となれば怖いところか。

 

以上までが別路線のディープ産駒4頭ですね。

 

 

ワンダフルタウン

藤沢ダービー勝ち馬青葉賞勝ち馬のジンクス破りなるか。

 

臨戦過程としては年明け2戦目。中3週のローテとはなりますが、戦績を見ると使われてから良くなるようなタイプに見えますし、萩ステークス→ラジニケ杯でこなしたローテなので問題視するほどではないでしょう。

 

青葉賞勝ち馬は同舞台のダービーで勝てないと言われます。ただ、過去の青葉賞→ダービーのローテを取った馬を見ると、年明け4戦くらいでダービーに来ているんですよね。フェノーメノウインバリアシオン、アドミラブル、ハイアーゲームと好走した馬でも年明け2戦目の馬はいません。ロブロイ、ボリクリについては6戦とかやってます。凄すぎないか?

以上の事からワンダフルタウンで注目すべきなのは、余裕のある臨戦過程でここに来たということ。青葉賞を見ても長く良い脚を使っているのが分かりますし、中団より前から持ち味を活かせれば馬券内あるいは頭も……と期待できそうな1頭です。

 

血統についてはルーラーシップ×母父ディープはキセキと同じ配合ですね。さらに母方の血統にはアカテナンゴの血も入っております。上記で記述したヴェルトライゼンデはもちろんワールドプレミアにも入っています。そう考えれば、青葉賞のような脚を使える理由が分かる気もします。スタミナがありそうで菊花賞で狙いたいですが、ここでも勝負にはなるんじゃないかな。

 

鞍上は和田さん。騎乗馬の強みを理解してしっかり発揮してくれるように思える騎手です。春天のディープボンドの騎乗はまさにそう。ワンダフルタウンでも持ち味の生きる仕掛けとなるか。

枠も前目に付けるなら良いところでしょう。外からバスラットレオンがハナ、番手にバジオウやタイトルホルダー、その次の列か次くらいにいそうな気がします。枠番を見れば自然に位置取れるんじゃないかな。

 

ということで、別路線組はこんなもんで終わり。

明日は皐月賞組で書きたいと思います。